キレーション

点滴


キレーションの歴史

1940年代から始まったEDTA キレーション治療は、当初、鉛中毒患者の治療として使用されていましたが、1950年代にこの治療が心臓疾患など動脈硬化を原因とする心臓血管疾患に有効ではないかという報告がなされ、動脈硬化に対する治療としても応用されてきました。 その後1970 年代に入るとこの治療に関する学会が発足し、安全で効果的なEDTAキレーション治療が確立されました。この学会はその後名称を変え、現在はACAM(American College forAdvancement in Medicine)として統合医療の最新情報を発信しています。


キレーションの治療と効果

EDTA(エチレンジアミン四酢酸)と呼ばれる合成アミノ酸をビタミンやミネラルと共に定期的に点滴する治療方法です。EDTAが金属イオンをキール(ギリシャ語でカニのはさみ)のように掴みとり結合する性質から、キレーションという名前がついたと言われています。 EDTAキレーション治療は、有害金属を取り除く効果があり、抗酸化作用により血管を若返らせ、細胞を活性化する効果があります。抗加齢医学の領域でキレーション治療が注目される理由として、動脈硬化治療効果や有害金属除去による様々な変性疾患の予防と治療効果が期待できる点が挙げられます。


EDTAキレーションに有効な疾患