マイヤーズカクテルとは、ビタミンやミネラルなどの栄養素を点滴で投与する自然療法の一種です。この点滴療法は、米国のジョン・マイヤーズ医師によって開発され、その後アラン・ガビー医師によって改良されました。マイヤーズカクテルは、気管支喘息や偏頭痛などの慢性的な症状や、風邪やインフルエンザなどの急性的な感染症に対して効果があるとされています。
マイヤーズカクテルの歴史
ジョン・マイヤーズ医師は、メリーランド州ボルティモアで30年以上にわたり、ビタミンやミネラルの点滴療法を行っていました。彼は、喘息や慢性疲労、うつ病などの多くの患者を治療し、高い評価を得ていました。しかし、彼は1984年に亡くなり、彼の点滴処方は失われました。彼の患者の中には、ペンシルバニア州カーライル市で開業しているアラン・ガビー医師がいました。ガビー医師は、アメリカホリスティック医学協会の元会長であり、マイヤーズ医師の点滴療法に興味を持ちました。彼は、マイヤーズ医師の元患者や同僚から情報を集め、現代医学のエビデンスに基づいて点滴処方を再現しました。彼はこの点滴処方をマイヤーズ・カクテルと名付け、11年間で1,000人の患者に15,000件の点滴療法を行いました。また、彼は多くの学会で講演を行い、全米で10,000人以上の医師にマイヤーズカクテルを教えました。
マイヤーズカクテルの内容
マイヤーズカクテルは、以下の成分からなります。
- ビタミンB1,B2,B6,B7,B12
- ビタミンC
- グルタチオン
- マグネシウム
- カルシウム
マイヤーズカクテルの効果
マイヤーズカクテルは、以下のような病気や症状に対して効果があるとされています。
- 気管支喘息
- 偏頭痛発作
- 慢性疲労症候群
- 線維筋痛症
- こむら返り
- 急性上気道炎
- 慢性副鼻腔炎
- アレルギー性鼻炎
- 慢性蕁麻疹
- 甲状腺機能亢進症
- 心不全
- 狭心症
- 麻薬の禁断症状
- 耳鳴り
- 自律神経障害
- 不定愁訴症候群
- インフルエンザ
マイヤーズカクテルの副作用
マイヤーズカクテルは、人間の体に存在する栄養素であるビタミンやミネラルの点滴療法です。そのため、副作用はほとんどありません。ただし、点滴の速度や量によっては、以下のような副作用が起こる可能性があります。
- 点滴部位の赤みや痛み
- 頭痛や吐き気
- 低血圧や動悸
- 筋肉のけいれんやしびれ
これらの副作用は、点滴を中止すればすぐに治まります。また、点滴前にアレルギー歴や持病などを医師に伝えることで、副作用のリスクを減らすことができます。